会場の様子
データセンター業界最大級の展示会「Data Center Japan 2026」(主催:日本データセンター協会)が3月24~25日、東京都立産業貿易センター浜松町館(東京都港区)で開催された。来場者は2日間合計で8千677人(2025年度開催比58・0%増)、出展社は172社(同30・8%増)だった。2025年開催時の来場者5千492人、出展社130社と比較すると、いずれも大幅に増加しており、各社の展示も盛況だった。電線業界からは、住友電工や古河電工、フジクラ、矢崎エナジーシステムなど、多数のメーカーが出展していた。
DCのコロケーション 地方にも展開
展示会で特に目立っていたのが、コロケーションサービスだ。京セラの子会社である京セラコミュニケーションシステムは、「ゼロエミッション・データセンター石狩」をPRしていた。規模は400ラック、ファシリティ基準はJDCCティア相当、PUE値は1・2(設計時pPUE)、敷地面積は約1万5千㎡、延床面積は5千300㎡。建物は耐震構造となっている。
同DCでは、24/7カーボンフリー電力(1日24時間週7日、CO2を排出しない電力)を利用しており、洋上風力発電や太陽光発電で電力が賄われている。DCと洋上風力発電を連携させ、地域活性化に取り組んだことが評価され、令和7年度新エネ大賞では「資源エネルギー庁長官賞」を受賞している。
DC建設が活況な東京都心部や大阪市内では、30年以内に震度6以上の地震が発生する確率は26%であるのに対して、北海道石狩は3%以下であり、相対的に地震リスクが低いエリアだ。加えて、津波リスクや洪水リスクも少なく、BCP対策に貢献する。
ソフトバンクとその子会社であるIDCフロンティアは、同社らが展開するDCを出展した。同社らは、2020年に東京都府中市、2025年10月に奈良県生駒市にDCを開設し、コロケーションサービスなどを展開。今年度内に、新たに北海道苫小牧市で50MW規模のDCの開設を予定している。このDCは、将来的に敷地面積が国内最大規模の70万㎡、需要容量が300MW超に拡大する見込みだ。道内の再エネを100%利用する地産地消型のDCとして運用を予定している。
北海道は年間を通じて気温が低く、特に夏季でも涼しい環境を保つことが可能であり、サーバーの冷却に必要なエネルギー負荷を軽減できるメリットがある。また、洋上風力発電の累計導入量が国内トップであるなど、再エネの導入もいち早く進んでいる。
電線メーカー DC向け製品を展開
同展示会には多くの電線メーカーが出展しており、DC向け製品をアピールしていた。
矢崎エナジーシステムは「サステナCVT」を出展していた。同製品は2025年10月に販売を開始したもの。一般的な600V-CVTと比べて、ケーブルに電気が流れた際に発生する無駄な電力消費を削減することができ、導入するだけでCO2の排出量と電気代の削減に貢献する。現在、導体サイズ60sq、100sq、150sq、200sq、250sq、325sqを展開している。同社は今後も拡販に注力していくという。
矢崎エナジーシステムのブース
※電線新聞4428号(2026年4月20日付)4面